ブランド誕生60周年を祝して、2004年に誕生したグランドセイコーの心臓の1つ「9Rスプリングドライブ」が進化を果たした「スプリングドライブ 5 Days」が登場。これまで以上に薄く、強固でありながら、長持続・高精度・美しさを備えた次世代のスプリングドライブです。
自動巻き上げ機構である「マジックレバー」をムーブメントの中心位置からオフセットすることで、薄型化を実現。また、部品加工精度の向上により、巻き上げ効率を落とすことのない、新構造を採用しています。薄型化を図る一方で、堅牢性を確保するため、歯車の輪列をムーブメントの中心近くに展開し、その上から一枚の板で多くの軸を支える「ワンピースセンターブリッジ」などにより、ダイバーズウオッチ規格に耐える、耐衝撃性を獲得しました。
従来のスタンダードなスプリングドライブは、最大巻上時約72時間（3日間）の駆動時間でしたが、「キャリバー9RA5」では、2つの香箱を採用することにより、最大巻上時約120時間（5日間）持続の大幅な長持続化を達成しました。限られたスペースの中で、求められる持続時間や高トルクを発揮するために、特徴的なサイズの異なる大小2つの香箱「デュアルサイズバレル」を展開、香箱に納められている動力ぜんまいや、2つの香箱の輪列についても新たに開発を行い、最適なトルクが得られるよう設計されています。
月差±15秒を標準スペックとしていたスプリングドライブですが、温度センサーを内蔵する新規開発のICに加えて、ICと水晶振動子を1つの真空パッケージに封入する「パッケージIC」と呼ばれる新構造を採用することにより、「キャリバー9RA5」は平均月差±10秒の時間精度を実現しています。
ケースデザインは、熟練の研磨師が施す「ザラツ研磨」によって整えられた歪みのない多面体とシャープな稜線により、グランドセイコーらしい品格ある美しい輝きと無駄の無い精悍な造形に仕上げています。また、使い込んでも変わらない操作感を実現するために、何度でも分解メンテナンスが可能な構造と、新ムーブメントによる薄型化が両立しています。
ダイヤルカラーには、ブランドを象徴する特別なカラーである「グランドセイコーブルー」を採用。数量限定モデルならではの特別仕様です。
付け替え用の強化シリコンストラップが付属し、裏ぶたにはブランド誕生60周年を祝う数量限定の証として「60th Anniversary 1960-2020 Limited Edition」の文字と、001/700～700/700のシリアルナンバーが表記されています。